水槽掃除をしてて思ったことなど。

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あまり気づかれてないようですが、当店の隅に実は水槽があったりします。
それほど大きな水槽ではないものの、これが結構な問題を頻発させてたりもするんですよね。
たとえば、魚たちが食欲旺盛すぎてすぐ水が汚れたりだとか、入れた覚えのない貝が深刻に繁殖してるだとか、エビをいれてもいれてもいつの間にかいなくなるとか。
それでも長年飼ってて愛着もあるもので、気づいたらフィルターや水槽の掃除をしてはいます。
今日はそんな水槽掃除のさなか、ふと思った事などを。

まずフィルターなんですが、大きなゴミを取るためのスポンジ状のもの→匂いと色を取るための竹炭→生物濾過をするための陶器リング→荒目スポンジといった流れを経ています。
これが、1月ほどですぐゴミだらけになるんですよね。水槽内のゴミを全部ここ通して綺麗にするんだから当たり前っちゃ当たり前なんですが、毎回掃除する度に「よくここまで汚れるな」とか思うわけです。大して魚いるわけでもないのに。

で、このフィルターの流れを見てたら、子育てとかのことにも当てはまるんじゃないかなーとか。
ほら、どんなに大人がお子さまに汚れ物見せたくなくてブロックしたり遠ざけようとしても、そういったトコに結構簡単に辿り着くじゃないですか。お子さまって。
これって「フィルターの目が粗すぎる(簡単に設定しただけで満足しちゃう)」とか「フィルター量が少ない」ってことに加えて、「フィルターの掃除をしない(設定しっぱなしで放置)」とか「掃除をしなかったことで起こる結果を教えていない」なんてことが関係してるんじゃないかなと。

水槽の場合、フィルターを掃除しなければ中のお魚ちゃんは結構簡単に死んでしまいます。
水が汚れ、その汚れが引き起こす水質変化や環境変化にお魚が耐えられないことによる結果です。

スマホを与えなくてもPCに有害サイトに入れないようなソフトをいれたって、お子さまは3DSでアダルトサイトを見に行ったりフィルタリングソフトを停止させて危険な情報満載のサイトにアクセスしたりしちゃうのが昨今の現状。
それに対して大人たちは人のせいにすることばっかりで、すべてのネットワークやデバイスに対するフィルタリングを怠ってたり、アクセスすることでどういった危険に巻き込まれるかの結果を話し合ってなかったり、そういうこと全くせずにただ与えてたりと、結構ご自身の事を棚に上げて昨今の問題を語るばかり。
何にせよ、危険から身を守るにはある程度の知識ってのは必要になってくるもんなんですよね。
「パソコン詳しくないからさー」では済まないことが多くなってきた現代で、自分から勉強をしないってのは怠慢でしかないと思うんですよね。今なんかサーチエンジンでちょこっと検索すればなんだって出てくる世の中なんですもん。少しだけでも時間をかければ、それなりのものが見つかるはずなんですよ。
「いやだって、そんな時間もないし」とかもよく聞きますけど、自分や自分のお子さまを危険から遠ざけるための時間って取れないもんなんでしょうかねぇ。それよりも大切なことって、どれくらいあるんだろう。

徐々に水質が悪くなっていけば、その水に対応してお魚ちゃんも結構長生きします。
この「徐々に悪くなる」ってのがクセモノで、悪くなってくことに気づかない事が多いんですよね。
人間社会も一緒で、環境ってのは知らず知らずのウチにいろいろ変わっちゃってます。そして、その変化に対応しやすいのも人間です。
悪い環境を作らないようにする。良い環境をできるだけ維持する。そして、悪くなってしまった結果どうなってしまうのかを知る。
水槽でも人間社会でも、こういったことって大切なんじゃないかな。
フィルタからでる大量のゴミを水に流しながら、そんなことを思ってた休日でした。

ついでに、もうちょっとこまめに水槽も部屋もお店も掃除しようと思い直しました。汚れすぎ。